【不要不急?】小児科外来、空いてます!【開店ガラガラ】
< 小児科を受診される患者さま並びに保護者の皆様へ >
・お子さんの病気は不要不急のことも多いのですが、不要不急かは「診てみないとわからない」のもお子さんの病気の特徴です。その意味では、お子さんの病気は不要不急ではないとも言えます。
・当たり前ですが、新型コロナウイルス感染症だけが病気ではありません。新型コロナを心配するあまり、他の大事な病気を見逃したり、受診を控えるようでは本末転倒です。
・当院も含め、全国の医療機関は徹底した(正直ちょっと過剰すぎると思うぐらい)新型コロナウイルス感染対策を行っています。お子さんが辛そうなとき、苦しそうなとき、保護者様のご心配が強い場合は、新型コロナウイルスを心配せずに遠慮無く受診して下さい。
・気管支喘息などの慢性疾患の定期管理は、不要不急ではありません。原則としてきっちり受診して頂くのをお勧めしますが、どうしてもご心配な場合はオンラインや電話再診なども上手く利用し、管理が途切れないようにしましょう。
・ワクチンや健診は、不要不急ではありません。時期を逃さず、しっかり受けて下さい。
(↓ 上記をお読みいただければ、以下愚痴みたいなモノですので、時間がない方は読み飛ばして頂いて結構です?!?)
緊急事態宣言の真っ最中です。
不要不急の外出を控えるように、とのことですが、
不要不急じゃない、まさに要で急を要するのはなんて言うんでしょう?
有要有急? 要急?
頭をひねって0.05秒ほど考えてみましたが、よく分からないので誰か教えて下さい。
と言うわけで(どんなわけだか)、非常事態宣言による外出自粛、
さらには休校や清潔意識の向上なども相まった事による流行病の激減、
発熱・カゼ症状の患者さんがいる上、3密になりそうな待合室を避ける傾向、などもあり、
一般の病院・診療所は、患者さんが激減し、どこもかしこもガラガラ状態です。
特に小児科はその傾向が顕著で、今回の新型コロナの影響を最も受けたと言われています。
そりゃ、緊急事態宣言なんてものが出されている状況なわけですから、
患者さんの数が減らなきゃおかしいですよ。
逆に、普段通りワサワサ患者さんが来ていたら、緊急事態って一体何だろべ?という話になります。
国全体で自粛して頑張っているところですから、その中で医療機関だけ変わらず、
と言うわけにいかないのは勿論承知の上です。
そんななか、患者数の激減した小児科外来を見て、小児科の外来なんてもともと殆ど不要不急、
などと、したり顔で言う方々もいらっしゃいます。
まあ、確かにそうかもしれません。小児科の外来なんて、殆どの患者さんは不要不急。
じゃあ、不要不急である、って、誰がどう決めるのでしょうか?
小児科の特徴は、多くの患者さんが不要不急のなか、その中にパラパラと
「要急」(?)「有要有急」(?)の患者さんが紛れ込んでいることです。
不要不急と要急の患者さんを見分けるのが、一次の小児科外来の一番大事な仕事の一つです。
なので、ぶっちゃけて言うと、
まあ不要不急だと思うけど、診てみらんと分からんね
と言うのが小児科外来です。
不要不急である、っていうのは、受診した結果としてお医者さんが決めるんすよ(偉そう)。
「不要不急である」というより、「不要不急でしたね、良かったですね」と言うことです。
また、病院に受診する患者さん達には、色々なニーズがあります。
当たり前ですけど、不要不急の受診のかたもたくさんいらっしゃるわけです。
内科のご老人でも、不要不急だけど何となく医者の顔見て安心したい、とか、立派な受診目的。
医者の顔診てちょっと安心した、って、考えたら、とっても大事な仕事だと思うんすけど。違う?
小児科だろうが内科だろうがその他の科であろうが、
不要不急だけどご相談したいとか、医者に診てもらって安心したいとか、
薬だけ欲しいとかの患者さんもいらっしゃれば、
あるいはグレードの差こそあれ、グレーゾーン、要急と不要不急の中間レベルという方々もいらっしゃるでしょう。
しかも、不要不急だけど何となく、の受診の中にも、実は要急だった、と言う方も必ず紛れ込んできます。
不要不急の外出と一緒に、不要不急の受診も控えていただかなければなりません。
でも、本当に不要不急ですか?
本当に、新型コロナの方が大事ですか?
ご心配な場合は、遠慮なく受診されてください。
今なら、相談事のある方なども、幸か不幸か空いていますので、比較的ゆっくりとご対応できると思います。
物資不足の中で悪戦苦闘しつつではありますが、過剰なぐらいの感染予防策を取りながらお待ちしております。