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【2021/2022冬シーズン】今シーズンも、いや今シーズンこそ、しっかりインフルエンザワクチン接種を!

 昨シーズン、インフルエンザが全く流行せず、当院でもインフルエンザ患者が一人も出なかったという、驚くべき経験をいたしました。新型コロナウイルス対策に伴い、マスク・手洗い、三密回避、外出抑制などの感染対策が徹底されたためと考えられます。

 昨シーズンのこのような状況を受け、来る今シーズンはかなり油断をされている方も多いかと思います。どうせ今年も流行らないだろうから、インフルエンザのワクチンなんてしなくっていいんじゃないの・・・。

 インフルエンザというウイルス、疾患が消えてなくなったわけではありません。2021年の春から夏にかけ、お子さんの間でRSウイルス感染症が大流行したことは記憶に新しいかと思います。なぜこのような大流行を起こしたのでしょうか。色々な考え方があるかと思いますが、新型コロナウイルス感染対策により、RSウイルスへの接触が極端に減少したため、(本来は、普通に暮らしていれば自然に獲得されるはずの)RSウイルスへの免疫が減弱してしまった事がその一因と考えられます。

 RSウイルスと同様、昨年の冬はインフルエンザウイルスとの自然な接触が極端に減っているはずです。インフルエンザウイルスに対する免疫力が減弱していることが予想されます。特に、インフルエンザが最後に流行したのは2020年1~2月ですので、それ以降に生まれたお子さんは「インフルエンザに対する免疫を全く持っていない」ことになります。そのような状況下で、保育園・幼稚園や学校でインフルエンザが流行したら・・・繰り返しますが、インフルエンザはこの世から消えてしまったわけではなく、息をひそめて、爪を研いで待っている状態なのです。

 今シーズンも、いやむしろ新型コロナウイルスへの感染対策が続く今シーズン以降こそ、インフルエンザをしっかり予防することが大変重要になると思います。油断せず、しっかりインフルエンザワクチンを受けていただくよう、強くお勧めいたします。

 当院では例年通り、10月よりインフルエンザワクチンの接種を開始いたします。ご予約は9月中旬以降より開始予定です。なお、今季のインフルエンザワクチンは、例年より供給量が少ないことが予想されておりますため、余裕をもってのご予約をお願いいたします。
プロフィール

かわかみあきひろ

Author:かわかみあきひろ
川崎市高津区子母口497-2子母口クリニックモール2階
かわかみ小児科クリニック
小児科・アレルギー科
院長  川上 章弘

詳しいプロフィールについては、
かわかみ小児科クリニック公式HPの院長紹介
をご覧ください。

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