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3か月健診などで、股関節の問題を指摘された赤ちゃん(の保護者様)へ

できるだけはやく、当院などで股関節のチェックを受けてください!


1か月健診、市の3か月健診、新生児訪問などで、「股関節が固い」「開きが悪い」などと指摘された場合、様子を見ることはせず、速やかに股関節のチェックを受けてください。

特に、3か月健診で指摘された場合は、「7か月健診で、また診てもらえばいいや」と、様子をみてしまう事があります。

「また診てもらえばいいや」?・・・良くありません!

万が一「本物の」先天性股関節脱臼であった場合、7か月では「手遅れ」となる可能性があります。

「手遅れ」は言い過ぎとしても、治療は極めて困難なものになってきます。


股関節のおおまかな形態は、およそ生後7か月で完成します。

つまり、生まれたばかりの赤ちゃんの股関節は、まだ「つくっている途中」の状態です。

つくっている途中であれば修正は比較的容易ですが、完成してしまってから作り直すのは極めて困難です。

ですので、出来るだけ早期に診断することが、とても重要なのです。

生後3、4か月までに発見された場合、オムツの当て方や装具な どで股関節を正常な位置関係に保ち、正常な股関節形成を促すことにより、かなり高度な脱臼でも高率に治癒します。

「どうしようかな」と思うぐらいなら、手遅れにならないよう、早めに診てもらってください。

当院で行っている股関節エコー検査(Graf法)であれば、放射線被爆の心配もなく気軽に行えますし、その場で直ちに診断が可能です。

悩んでいたのが馬鹿らしく思えるぐらい、その場でホイホイで終了です。


よろしければ、当院のホームページもご参照ください。


なお、当院予約システムの「乳幼児健診・予防接種」で直近の予約が取れない(現状ですと、およそ2か月先まで予約枠が埋まっております・・・)場合、「一般診察」の当日予約でお越しいただくか、電話でお問い合わせください。


どうぞよろしくお願いいたします。


今シーズンのインフルエンザワクチン接種を、10月1日より開始します


表題の通り、インフルエンザワクチンの接種を10月1日(火)より開始いたします。

ご予約は、9月17日(火)より、WEB、電話、および受付窓口でお受けします。

なお、受付窓口、電話でのご予約は、混雑が予想されます。皆様のお手を煩わせる可能性が高いこと、
また、当院としても通常の窓口業務に支障を来たす恐れがあることから、可能な限りWEB予約をご利用ください。

ワクチンの詳細につきましては、こちらをご覧下さいますと幸いに存じます。

どうぞよろしくお願いいたします。

当院の、チメロサールに対する考え方

インフルエンザワクチンのシーズンが近づいてまいりました。

当院では昨年同様、今月中旬からの接種予約受付、10月からの接種開始を予定しております。

詳細が決定次第、公式ホームページや当ブログなどでご案内いたしますので、今しばらくお待ち下さい。



インフルエンザワクチンで、よく質問されることの一つに、「チメロサール」があります。

シーズンを前に、「チメロサール」に対する当院の考え方を改めて申し上げておきたいと思います。

(以下、昨シーズンの当院ホームページのご案内から、一部改変して記載いたします)


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チメロサールはごく微量で強い殺菌作用を有する水銀化合物で、不活化ワクチンの防腐剤として用いられています。

かつて海外での研究において、チメロサールと発達障害の関連性が疑われたことがあり、日本でもマスコミ報道などにより話題となりました。

ただし、現在ではすでに疫学研究でその関連性は完全に否定され(関連性を指摘した論文自体が取り下げられています)ており、科学的根拠の全くない「悪質なデマ」です。

勿論、発達障害との関連性がないとはいえ、余計なものを体の中に入れるのは極力避けたほうが良いですから、可能な限りチメロサールの入っていないワクチンを使用するに越した事はありません。

当院で現在使用しているワクチンも、公費・自費のものともチメロサールフリー(チメロサールの入っていないワクチン)となっています(インフルエンザワクチンを除く)。

ただし、チメロサールフリーワクチンを使用する場合、問題となるのは、1本のワクチンを複数人で分割して使用する(例:1ml入りのバイアルを0.5mlずつ2人分として使用する、など)場合の汚染の問題です。

チメロサールフリーの製剤では、一度針を刺したビン(バイアル)は内容物の無菌性が保持できませんので、余りがあっても使用せず破棄しなければなりません。

例えば、当院で現在使用しているワクチンの中で、一瓶に二人分以上の量が入っているものはB型肝炎ワクチン(ヘプタバックス-II 10μg)のみですが、当然一回で使い切り、余りは使用せず破棄しております。

インフルエンザワクチンについても、チメロサールフリーのものを一瓶一回で使い切る、というのが理想ですが、インフルエンザワクチン供給状況やコスト等の問題から、全量をチメロサールフリー製剤にすることは当院では不可能です。

全てをチメロサールフリーに出来れば勿論理想ですが、接種価格をかなり上げねばならなくなりますし(チメロサールフリー品の方が一般的に高額です)、それ以前に供給自体がまず追いつきません。

インフルエンザワクチンにつきましては、原則としてチメロサールを含むワクチンを使用し、「どうしても」チメロサールフリーを希望される場合は個別に対応する、というのが現実的な対応と愚考いたします。

全てチメロサールフリーのインフルエンザワクチンで、かつ当院より安い価格設定をされている病医院さんがありましたら、当院では想像もつかないような経営努力をされているのだろうと思います(まさか、分割使用はしていないでしょうから・・・)。

当院では今後も、考えうる限りの安全性の確保、ならびに、出来るだけ気軽に接種していただける様な価格の設定(ただし、プロが責任を持って行う医療行為ですから、嘘みたいに安い値段にはなりません・・・)に努めて参ります。

皆様のご理解、ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

プロフィール

かわかみあきひろ

Author:かわかみあきひろ
川崎市高津区子母口497-2子母口クリニックモール2階
かわかみ小児科クリニック
小児科・アレルギー科
院長  川上 章弘

詳しいプロフィールについては、
かわかみ小児科クリニック公式HPの院長紹介
をご覧ください。

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