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【ワイドショーきらい】新型コロナか、それ以外か【近視眼的】


この前のお休みの日、緊急事態の最中で外出もしにくいので、

普段あまり見ないテレビを朝から何となくみていたんですが、

もうずー--ーっと新型コロナの事ばっかりやっているんですね。


で、おテレビにお出になるようなご立派な方々が、PCRがーとか死亡者数がーとか言ってる。

最初のうちは、お前PCRって言いたいだけちゃうんか、とか苦笑しながら見ていたんですが、

明けても暮れても新型コロナの話しか出てこないんですよ。

ねぇ、他に話題無いの? パンダの赤ちゃん産まれました、的なホンワカする話題とか無いの?


見ているうちにだんだん、なんか自分も明日には新型コロナに罹るんじゃないかって。

いやいや、そういや何だか息苦しい気が!、まさかもう既にッ!?!

うわあぁぁぁ!!・・・・・・。


そんな気分になったので仕方なく、おもむろに冷凍庫からガリガリ君を取り出し、

ガリガリガリ食べたらようやくスーッと落ちつきました。


赤城乳業マジすげぇ、じゃなくって、

いちおうお医者さんの私でもこうなんですから、

一般の方々が過剰に不安になるのも当然だと思います。

ヒポコン(※1)気味の方なんかだったら、もうパニックになるんじゃないですかね。



ところで、新型コロナの騒動で、病院の業界は現在大きく2分されています。

新型コロナの診断・治療の最前線にあたり、どうしようもないぐらい忙しい新型コロナ対応病院、と、

過度に新型コロナを恐れた患者さん達が受診を手控え、開店ガラガラ状態の一般病院・クリニック。


我々のような一次医療機関のクリニックは、当然ガラガラ組に該当するわけです。

前回の記事でお話ししたとおり、特に小児科、内科、耳鼻科等は、開店ガラガラ傾向が顕著のようです。

開店ガラガラですが、別に暇じゃ無いんですよ(汗)。(※2)

患者さんが少なくても、感染対策や、朝令暮改状態の様々な情勢に対応するための作業、

そういった本来の「患者さんを診る」のとはすこし離れたところで忙しい状況です。


ガラガラ組はお客さん(患者さん)減って、経営的に大丈夫なの?という問題も出てきます。

当院の場合は、まあなんてことありませねぇん(ちょっと動揺して舌噛んだ)。(※3)

いや、ずっとこれだったらちょっと困りますが・・・。

久々にゆっくりじっくり診察できる、好き勝手にお話しできる外来を楽しんでいます。


経営的なことよりも、本当に心配なのは、

本当は受診が必要な方々が、過剰に新型コロナを恐れて受診されないことです。


例えば、新型コロナを恐れてワクチン受けないとか、失礼ですけどほんと問題外ですよ。

もちろん新型コロナも恐いですが、

誤解を恐れずに言うと、ヒブ・肺炎球菌の髄膜炎とかその恐ろしさはコロナの比じゃないと思います。

ワクチン以外でも、赤ちゃんなら、エンテロとかパレコウイルス(HPeV)感染症の方がよほど恐い。

内科だって、受診を控えているうちに、癌とか糖尿病とかの発見が遅れたら?


当たり前すぎることなんですけど、病気は新型コロナだけじゃありません。

でも、今の世の中、あまりにも「新型コロナか、それ以外か」に分かれすぎている気がします。

それを象徴するのが、さっき言った、超多忙コロナ病院と、開店ガラガラ一般病院の両極端の話です。


正しく新型コロナを恐れることは、とても大事です。

でもね、過剰に恐れすぎるのは、もっと恐い。

もっと大事な他のものが、見えなくなるから(←ちょっと格好いいこといった!)。


緊急事態の最中ですから、不要不急の受診は控えねばなりません。

ただ、過剰に新型コロナを恐れる前に、もう一度よく考えて下さい。

本当に不要不急ですか?

本当に、新型コロナの方が大事ですか?


他の大事なものを見落とさないために、不要不急であるという自信がなければ、遠慮無く受診されることをお勧めします。

あと、テレビのワイドショー。見ない方が良いんじゃないかなーって思うよ!?(※4)


※1)ヒポコンドリー性基調 詳しくはGoogle先生にでも聞いて下さい。
※2)暇だからめったに更新しないブログ更新してるんでしょうが!、というツッコミは無しでお願いします。
※3)ただ、開業して直ぐ、仰山借金抱えて経営体力も無く、かかりつけの患者さん達もあまりいない状況でしたら、たしかにこのコロナ騒動は相当堪えると思います。
※4)Youtubeで、イザワオフィス公式の「志村けんのだいじょうぶだぁ」でも見て笑った方が、免疫力upにも良いんじゃないですかね(笑)

ちょっとした良いこと


コロナのせいで、何となく欝々とした日々。
ちょっとした良いことが、アラフィフの心に染みます。

スワローズ

家の近くにツバメさんが巣をつくりました。
糞の処理が大変ですが・・・何か嬉しいなぁ。
(*´ω`*) ガンバレ~

ゆっくりと、ブログ再開してみる その3

その2からの続きです・・・


さて、現在の私は、毎日多くの外来診察を行っております.

これもある意味、「面接」と言えるかもしれません。



研修医の採用面接は、こちらが採用する側、あちらは就職希望者、

毎日の外来は、私が商売人、皆様が「お客様」ですから、

立場・関係性が全く違うわけですが(どっちかというと私のほうが面接される側か?)、



私には皆さん、素晴らしいご両親、保護者にみえます。



お仕事やら色々な家庭の事情やら色々あってお忙しいでしょうに、

待ち時間だって、決して短くはないのに、それでも、

お子さんの事を心配して、きちんと小児科専門医に診せる。



それだけで、これ以上ない立派な親御さんに見えるのです。



島耕作かよ、と思った医学生より、皆さんの方がもっともっと島耕作です。

もっとマシな言い方はないのかよ>俺。



なんだかんだで、10月にようやく再開したブログも、ろくに更新せず年末となってしましました。

個人的に色々なことはありましたが、

仕事のうえでは、今年もたくさんの素晴らしい患者さん・ご両親保護者様にお会いできた、良い一年でした。



皆様、よいお年をお迎えください。


ゆっくりと、ブログ再開してみる その2

その1からの続きです・・・


チックショー(小梅太夫って割と好きです)、とか思いながら、

じゃ、じゃあ短所はッ!、と慌てて短所の欄を見ます。

思い立ったら後先考えずすぐに行動してしまうところ、とか、

いろんな人と仲良くなれるので八方美人ととられる、とか、

興味があることに夢中になりすぎてしまうところ、とか、

いやいや、短所って意味わかってますか、と。


ここまで完璧とは・・・耕作島どころではない・・・

こんな完璧な人間は、方向性は違いますが、ゴノレゴ13ぐらいしか知りません


そんな先入観を持って面接に望むわけです。

面接に来ている医学生の大先生方、みんなみんなスンバらしい人に見えるます。

誰とでもすぐ仲良くなれて明るくてリーダーシップで積極な協調性で、

そんな立派な方々ですから、みんな後光がさして見える。


で、みんなみんな最高評価をつけたくなるのですが、

あとで事務方から、「先生、真面目に採点してください」と文句を言われると、私の立場上大変困ります。

真面目なのが私の長所ですから、真面目にやってんのに真面目にやれって言われるのは悔しいぃ。


ですので採点に、泣く泣く微妙な差をつけるわけです。

とってもとってもとっても真面目に採点します。

君は僕よりイケメンだから減点ね!なんて不真面目な採点はしません。ダメ、絶対。


まあ、僕ちんよりイケメン、なんてのは、ものすごい低い確立でありまして

例えると、サイコロを振って1か2か3か4か5か6のいずれかが出るよりもちょっと低いぐらいの確率ですから

そんなに気にしなくてもいいんですけどね!



ちなみに私、小児科副部長という肩書きで、研修医の面接などをやっていたのですが、

医者の肩書きってのがまた、なかなか面白いんですよ。

東西新聞社の富井副部長は、ケケーッとか言いつつも超エリート俺様副部長とても偉いわけですが、

医者の世界の副部長なんて、じゃがいもにけがはえた程度なのです。いやほんとまぢではれときどきぶた。

研修医2年目の時に、某K市立病院に出向していたのですが、

その時の私の肩書きは、なんと「小児科医長」でした。

給与明細に「医長」って書いてあるのを見て、間違って上席医の給与明細を貰ったのではないかと思いましたが、

何べん見直しても給与額が余りにも少なくどう考えても私の給与明細。オッス、オラ医長。


その3に続く・・・

ゆっくりと、ブログ再開してみる その1


気がついたら、まあ長いこと、このブログをお休みしてしまいました。


1月末に、Lao PDRでのくだらないエピソード(※ユキの恐怖 その1 その2 その3)を上げて以来、

超絶ガンガンどんどん更新の気分になっていたのですが、


その直後?、2月の頭に、私事ですがとんでもない事件があり、

正直申し上げて、生きているだけで精いっぱいの気分になっておったのです。


一人で寂しく、この様なブログを書いていると、色々なことを考え(てしまい)ます。

あの訳が分からないほど悲しくて仕方なかった、2月の日々の事ばかり浮かんでくるので、

ついつい、ブログを更新するのが、億劫になっておったのです。


心に開いた穴は、どうやってもぽっかりと空いたままで、永遠に埋まる事はないのですが、

それでも、時間薬とはよく言ったもので、時が経つにつれ、ただただ辛くて悲しいだけだった経験は、

大切で、かけがえのない大事な大事な記憶に変わりつつあると思います。


そして、多くの皆様に受診して頂き、忙しくさせて頂いている事は、本当に有難いことです。

仕事という没頭する事があって、悲しみだけに浸ることなく、時間薬の効果が出だすのを待つ事が出来たのは

本当に有難い事です。本当に有難うございます。


当ブログに頂いているコメントやご意見などは、ありがたく拝見いたしております。

返信も何もできずに、申し訳ございません。

どうかご容赦くださいますよう、お願いいたします。



まあ、そんなわけで(どんなわけだか)、そったらこつとはあんまり関係ないお話をひとつ。


勤務医の頃、副部長とかいう、なんだかよくわからない肩書をつけて頂いていたことがございました。


ちなみに、副部長と言われて、博識な私がすぐに思い浮かべたのは富井副部長です。

トミーをご存じない方にご説明差し上げると、今は昔「美味しんぼ」というマンガがございまして、

その主人公である山岡氏の在籍する新聞社の文化部副部長、つまり山岡氏の上司、がトミーです。

トミーというと私にとってはTommy February6ですが、まあそれはおいといて。


トミーがどういう役回りかというと、酔っ払って「ケケーッ!」とか言って暴れて後で反省するという、なくてはならない登場人物です。なんのこっちゃ。


まあ、副部長なんてご大層な肩書きを貰ったからには、よくわからないなりに色んな仕事をしなければいけなくなるわけですが、そんな中で心理的に一番キツかった仕事が「面接官」でした。

研修医の、採用面接というヤツです。


事前に、履歴書やプロフィールというのを見せられます。

恐ろしいのが、この履歴書です。


履歴書に、「長所」を書くところがありますが、

誰とでも仲良くなれる、とか、明るく人を楽しませることができる、とか、リーダーシップを発揮できる、とか、協調性が強い、とか、積極的で行動力がある、とか、転んでも泣かない、とか、出されたご飯は残さず食べる、とか、まあ最後の2つは冗談です。


まあそんな、なんで私が持っていないものをそんなに一杯抱えて生まれてきたのかと、一体前生でどれだけの徳を積んできたのかという。黙っていれば都合のいいことばっかり降り注ぐそれなんて島耕作?。ケケーッ!


その2に続く・・・
プロフィール

かわかみあきひろ

Author:かわかみあきひろ
川崎市高津区子母口497-2子母口クリニックモール2階
かわかみ小児科クリニック
小児科・アレルギー科
院長  川上 章弘

詳しいプロフィールについては、
かわかみ小児科クリニック公式HPの院長紹介
をご覧ください。

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